毎年8月、日本ではお盆を祝う。国内最大級の神道仏教系の祭りだ。太鼓のリズムに乗せた活気ある盆踊りは、先祖の霊を迎える儀式として寺社や公園で行われる。家族は先祖の墓参りをし、提灯に火を灯して、祭りの終わりには先祖を彼岸へと見送る。
この祭りに浸みわたっている神道の教えは、亡くなった先祖の霊は神となり、生きている親族を見守るという考え方だ。お盆期間中は、先祖の霊を家に迎えるのがならわしとなっている。
神道は日本人の歴史、文化、世界観の奥深いところを形づくってきた。だが、英語圏の文献、とりわけ神道とキリスト教の関係を取り扱った文献となると、今日まで数少ない。
神道の特質、日本での推移、キリスト教との関わり、日本宣教に対する影響を探るため、クリスチャニティトゥデイは東京基督教大学国際宣教センターの山口陽一センター長にインタビューした。
「神道の根底には神話の世界観があります。日本は、中心的な神である太陽神天照によって創立され、天皇はその子孫とされています。」と山口氏は語る。
2022年から2025年にかけて、山口氏は日本的キリスト教に関連する主要文献を紹介する連載記事を執筆した。日本的キリスト教とは、神道や国家主義をキリスト教信仰と融和させようという、第二次世界大戦前・戦中に盛んだった動きである。
戦後、日本の教会はかつて軍国的ナショナリズムを信奉したことを認め、混合主義的キリスト教に批判的な立場をとるようになった。天皇を唯一の神なる主(あるじ)として仕えることを誓うという、天皇崇拝を実践したことを悔い改めた。
だが最近、山口氏は、神道ともう一度積極的に取り組もうとする意欲が日本の福音派の中に増大してきていると感じる。それは、文脈化された宣教学の台頭と、戦後80年を経て混合主義的キリスト教に対する否定的感情が弱まってきたことによる。日本人クリスチャンの中には、神道は好ましからざるものだと表現することに抗おうとする人もいる。なぜなら、それでは伝道の妨げになると考えるからだ、と山口氏は述べる。
神道や日本文化に取り組もうとするこうした意欲を、山口氏は歓迎する一方、「日本の教会が歴史的に、神道や日本文化に足をすくわれてきた点」もクリスチャンは意識しているべきだと考える。
「敬意と批判の双方の姿勢が必要です。そうして初めて、本当の理解が始まります。」と山口氏は語った。
本インタビューは、内容を明確に伝えるために編集・要約されている。各セクションは以下のとおり: